できるだけDIY

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【レビュー】BUNDOK(バンドック)の焚火台ボックスストーブ、BD-470でキャンツー

f:id:akanameko:20210323172015j:imageBUNDOK(バンドック)というブランドがある。

BUNDOK製品は通販サイトで目にすることが多かったから、勝手に、いわゆる怪しい中華ブランドだと思いこんでいた。が、違った。BUNDOK製品は例えばヨドバシ(ICI石井スポーツともいう)の店頭にも展示がある「ちゃんとした」ブランドだ。

BUNDOKは新潟県の「燕三条」(そういう市があるわけではない)の三条市側にある「株式会社カワセ」さんのブランドなのだ。昨今はキャンプブームのようだから、私の勝手な想像では、BUNDOKブランドの売り上げはうなぎのぼりなんじゃなかろうか。

燕三条にはスノーピークキャプテンスタッグ、ユニフレームなど、有名アウトドアメーカーがいくつもある。といっても、新潟がアウトドアの本場というわけではない。元々食器や鍋窯などの金属加工業が盛んだったところ、多角化でレジャー用の食器や折りたたみ椅子などの金属モノを作り始めたら人気が出て、だんだん大きくなって会社、あるいはその部門が総合アウトドアブランドにのし上がったーーという流れだ。

一方、BUNDOK製品を扱う現在のカワセさんは、野球グローブからタコ焼き鉄板まで、まるで中国百貨店のような取り扱い商品の多さだ。卸先はホームセンターなど。自社ブランドとして出してOKな中国製品を厳選し、あるいはサンプルを元に注文を出して取り扱うという、今日の日本では至る所に見られるメーカー系卸売業者さんのスタイルだ。

話は逸れるがakanameko が仕事で毎日のように通りがかる大阪の○○金属という会社も、昔はガッチャンガッチャンと鍋釜を作っておられたようだが、今は中国産の鍋釜を扱う卸売業態が主のようだ。もっとも、ファブレスでも一流ブランドというところはあるわけだから、結局は、出している品物はどんな品質なのかというのが大事なところだ。人柱覚悟で買ってみた。

f:id:akanameko:20210323225901j:image通販サイトでままある、売主不詳の品物とは全然違って、箱といい完全ローカライズ済みの説明書といい、何ら問題ないパッケージである。これで2000円台なのだから、かなり良好なコスパと言えるだろう。日本の工場でガッチャン、ガッチャン作ったらこの値段では出せないはずだ。

f:id:akanameko:20210323230102j:image素敵なストレージバッグも付いてくる。

素材はステンレス。鋼材までは分からない。一晩使った後の写真でも、このしっかり感だ。パタパタ折りたたんで、バイクにも積んでいける。

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f:id:akanameko:20210323231318j:image使用時の様子である。つまみをひねるとサイドから焚き木をくべることができ、閉めれば煙突効果でかなり立派な炎になる。もちろん天面からくべてもいいわけだが、例えばコーヒー用の湯沸かしとかを天面に載せてもサイドから燃料を投入できるメリットが考えられる。

f:id:akanameko:20210323231558j:image今回のフィールドテストでは、着火が楽な着火剤つき豆炭と、キャンプサイト周辺で拾った折れ枝が燃料。キャンプサイトから近いホームセンターで薪を仕入れようと思ったが、バイクだったのでかさばる薪の束が買えず、間伐材の安割り箸の束を付け木兼追加燃料にしたのは内緒だ。

ロストルを上げ下げできるので、豆炭を付属の焼き網に近い位置まで上げれば、簡単に酒のアテがあぶれる。焚き火モードに戻せば省燃費で焚き火が維持できる。ソロキャンプ用の焚火道具として、円筒形で「二次燃焼が起こる」という触れ込みの道具にも心奪われかけたが、円筒形のモノだと収納はコッヘル程度になってしまうので、平らにパタパタ畳めるこいつは優秀だ。ま、結局のちのち円筒形のものも買ってしまうかもだが。

夕食〜一人飲み〜テントに入って寝るまでのひととき、焚き火をいじりながら過ごすのは、なかなか結構なものだ。

f:id:akanameko:20210323232518j:imageこれが今回の装備である。それぞれの詳細やバイク話はまた別の機会に。翌朝、燃え尽きた薪は文字通り、真っ白な灰になっており、処分せねばならない廃棄物が最小限で済んで気持ちよかった。

「こいつは買ってよかった」と一人ほくそ笑むakanamekoなのであった。